株式会社 Pro Assist
第2回のインタビューは、日テレ「世界一受けたい授業」や多数メディア出演の遺品整理専門会社 『Pro Assist(プロアシスト)』の木下浩明社長様にお越しいただき、お話をお伺いしました。
私たちネッツトヨタニューリー北大阪株式会社は1961年の創業以来、 「自分の子供を入れたくなる会社になる」「世代を超えて100年続く」という2つのゴールを掲げ、社員にとって幸せな職場になることを一貫して目指してまいりました。 このコーナーでは従業員を大切に経営されている企業トップにインタビューさせていただき、社員価値の高い企業づくりについて学びます。 真のお客様価値は幸せに働く社員によって生み出される、が私たちの信念です。記事を通して私たちの目指すゴールを多くの方に知って頂ければ幸いです。
ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社
代表取締役社長 小西 敏仁
仮設住宅での孤独死を目に
──本日はインタビューをお受けいただきありがとうございます。お会いできて光栄です。 本日はよろしくお願いします。まずは起業までの経緯をお伺いさせてください。
木下:私は元々、前職で28年間お世話になっていました。仕事を頑張ってきましたし、責任あるポジションもいただいて、人並み以上に給料をもらいながら、満足して仕事をしていました。
そんな私の価値観が大きく変わったのが2011年3月11日でした。その時、私は四国の研修センターにおりまして、全く地震を感じることはなかったのですが、昼休みにニュースを見て、えらいことになったと感じました。
その後、余震がある程度落ち着いて、仮設住宅が建てられて、被災した方々が不便ながら生活を再開できるような状況になった時に、仮設住宅での孤独死に関するニュースを見て衝撃を受けました。自然災害と原発の被害であれだけ不幸な目に遭っておられながら、人生の最後を、誰にも看取られることなく亡くなっていかれる方々がいる。これほど不幸なことはないなと思ったんです。
自分に何かできることはないか、と思いました。時間的な制約等で、ボランティアには行けませんでしたが、そのとき強く、孤独死を防ぐことができないか、自分に何かできることがないか、そう思いました。
木下:最初は、孤独死にならずに済むような体制を構築できないか。と考えました。
市役所に何回も足運んで、「なにかいい方法ないんですか?自分にお手伝いできるようなことはないですか」と聞きに行きました。
そういうコミュニケーションの中で、孤独死を未然に防ぐことが、いかに難しい事かという事がわかってきました。今の世の中、色々な優れた商品があります。例えば、ポットのお湯を1日使わなかったら、家族に連絡が入るシステムや緊急ボタンを付けて、緊急時には民政委員が来てくれる行政サービス。
でもポットや緊急ボタンは、一人暮らしのご老人の生活に異変が起こる前には教えてくれません。異変が起こって命を亡くされ、その後に見つけてさしあげることはできても、異変を未然に防ぐことはできない。私にはそういう仕組みが本質的に孤独死を防ぐ事につながっているとは思えませんでした。
そんな私の価値観が大きく変わったのが2011年3月11日でした。その時、私は四国の研修センターにおりまして、全く地震を感じることはなかったのですが、昼休みにニュースを見て、えらいことになったと感じました。
その後、余震がある程度落ち着いて、仮設住宅が建てられて、被災した方々が不便ながら生活を再開できるような状況になった時に、仮設住宅での孤独死に関するニュースを見て衝撃を受けました。自然災害と原発の被害であれだけ不幸な目に遭っておられながら、人生の最後を、誰にも看取られることなく亡くなっていかれる方々がいる。これほど不幸なことはないなと思ったんです。
自分に何かできることはないか、と思いました。時間的な制約等で、ボランティアには行けませんでしたが、そのとき強く、孤独死を防ぐことができないか、自分に何かできることがないか、そう思いました。
木下:最初は、孤独死にならずに済むような体制を構築できないか。と考えました。
市役所に何回も足運んで、「なにかいい方法ないんですか?自分にお手伝いできるようなことはないですか」と聞きに行きました。
そういうコミュニケーションの中で、孤独死を未然に防ぐことが、いかに難しい事かという事がわかってきました。今の世の中、色々な優れた商品があります。例えば、ポットのお湯を1日使わなかったら、家族に連絡が入るシステムや緊急ボタンを付けて、緊急時には民政委員が来てくれる行政サービス。
でもポットや緊急ボタンは、一人暮らしのご老人の生活に異変が起こる前には教えてくれません。異変が起こって命を亡くされ、その後に見つけてさしあげることはできても、異変を未然に防ぐことはできない。私にはそういう仕組みが本質的に孤独死を防ぐ事につながっているとは思えませんでした。
──高齢者の単独世帯数は500万世帯とも言われていますね
木下:これは家族の形にかかわる問題だと思います。核家族化が進んで、家族や親戚が疎遠になってきています。
私自身、田舎が丹後半島にあり両親が住んでいますが、しょっちゅう連絡取っているわけではありません。
自分がいる町内にも、単身のおじいちゃんおばあちゃんはいらっしゃいます。でも私が一緒に住んであげられるわけではないし、毎日見に行ってあげることもできません。その方々が直面している孤独死の問題に対して何ができるか一生懸命考えても、何もできることは思いつきませんでした。それが市単位になったら、ましてや府とか県単位になったら…町内でもできないことが、それより大きなエリアでできるわけはありません。
それで、視点を変えてみました。万が一、孤独死が起こってしまったときに、最後の旅立ちをせめてきれいにして送って差し上げたい。そう考えるようになりました。それが遺品整理の仕事に就いたきっかけです。
それから、前職の会社に迷惑がかからないように引継ぎをして2年かけて退職をしました。
私自身、田舎が丹後半島にあり両親が住んでいますが、しょっちゅう連絡取っているわけではありません。
自分がいる町内にも、単身のおじいちゃんおばあちゃんはいらっしゃいます。でも私が一緒に住んであげられるわけではないし、毎日見に行ってあげることもできません。その方々が直面している孤独死の問題に対して何ができるか一生懸命考えても、何もできることは思いつきませんでした。それが市単位になったら、ましてや府とか県単位になったら…町内でもできないことが、それより大きなエリアでできるわけはありません。
それで、視点を変えてみました。万が一、孤独死が起こってしまったときに、最後の旅立ちをせめてきれいにして送って差し上げたい。そう考えるようになりました。それが遺品整理の仕事に就いたきっかけです。
それから、前職の会社に迷惑がかからないように引継ぎをして2年かけて退職をしました。
──業界に飛び込んでみてどのようなことを感じられましたか
木下:本木雅弘さん主演の映画「おくりびと」はご覧になられたでしょうか?
ご遺体を綺麗にして送り出す納棺師という職業の映画です。私は、遺品整理とはそういう仕事だと思ってました。スーツを着て、白い手袋をはめて。で、遺族の方に立ち会っていただいて故人の遺品を丁寧に確認していく。「これは必要ですか?どうされますか?」って。
ところが実際、現場に飛び込んでみたら、現実は全然違いました。
私達が受ける仕事は生前整理や遺品整理、特殊清掃等、様々な理由で家を片付ける仕事なのですが、真夏の室内は45度、50度、真冬は5度6度という過酷な環境の中で、家財全般を仕分けし、貴重品を捜索し、ご遺族様の形見になるものを見つけ出し、家財を搬出する仕事です。
現場に入ったら、ガテン系の人に負けないくらいの体力勝負です。思ってた仕事とは全然違いました。
その中でも特に、孤独死の現場は過酷です。
ご遺体を綺麗にして送り出す納棺師という職業の映画です。私は、遺品整理とはそういう仕事だと思ってました。スーツを着て、白い手袋をはめて。で、遺族の方に立ち会っていただいて故人の遺品を丁寧に確認していく。「これは必要ですか?どうされますか?」って。
ところが実際、現場に飛び込んでみたら、現実は全然違いました。
私達が受ける仕事は生前整理や遺品整理、特殊清掃等、様々な理由で家を片付ける仕事なのですが、真夏の室内は45度、50度、真冬は5度6度という過酷な環境の中で、家財全般を仕分けし、貴重品を捜索し、ご遺族様の形見になるものを見つけ出し、家財を搬出する仕事です。
現場に入ったら、ガテン系の人に負けないくらいの体力勝負です。思ってた仕事とは全然違いました。
その中でも特に、孤独死の現場は過酷です。
孤独死したい人は、1人もいない
──実際に遺品整理の仕事はどのような事をするのでしょう?
木下:私達は様々なタイミングで「家財」遺品整理の仕事の依頼をいただきます。とりわけ孤独死の現場は、お亡くなりになれらて1日2日の場合もありますし、長い時には6カ月以上も見つけてあげられなかった、というケースもあります。
人は亡くなってから24時間ぐらいすると、体が溶けてくると言われています。昔から、人が亡くなると全ての穴という穴から、体液が出てくるってよく言われていますが、あれはあながち嘘ではありません。皮膚も溶けて髪の毛も抜けて、非常にショッキングな現場になります。夏の時期だと、死後1週間経過していると、もう顔の判別つかないくらいご遺体が傷んでしまいます。現場は、今までに経験したことのない異臭で充満しています。近隣の方からの異臭の苦情で発見されることもしばしばあります。
お亡くなりになる場所によっても大きく作業が変わります。マンションなどのフローリングでお亡くなりになられた場合は比較的簡単な作業で終わることもありますが、木造住宅等のお布団や畳のの上で亡くなられた場合などは、体液が床の下までしみていることもあり、相当の清掃作業になる場合もあります。近年多いのが、お風呂で亡くなられたとか、おトイレで亡くなられるケースです。そういう場合は、配管がほぼ体液で詰まってしまっているので、時間をかけて特殊な薬品を使って、清掃処理しなければいけません。
人は亡くなってから24時間ぐらいすると、体が溶けてくると言われています。昔から、人が亡くなると全ての穴という穴から、体液が出てくるってよく言われていますが、あれはあながち嘘ではありません。皮膚も溶けて髪の毛も抜けて、非常にショッキングな現場になります。夏の時期だと、死後1週間経過していると、もう顔の判別つかないくらいご遺体が傷んでしまいます。現場は、今までに経験したことのない異臭で充満しています。近隣の方からの異臭の苦情で発見されることもしばしばあります。
お亡くなりになる場所によっても大きく作業が変わります。マンションなどのフローリングでお亡くなりになられた場合は比較的簡単な作業で終わることもありますが、木造住宅等のお布団や畳のの上で亡くなられた場合などは、体液が床の下までしみていることもあり、相当の清掃作業になる場合もあります。近年多いのが、お風呂で亡くなられたとか、おトイレで亡くなられるケースです。そういう場合は、配管がほぼ体液で詰まってしまっているので、時間をかけて特殊な薬品を使って、清掃処理しなければいけません。
──人の死にざまに関わる非常に大切なお仕事だと思います。一方で大変過酷な作業環境だと思いますが、木下社長はどのようなことを大切にお仕事をされておられるのでしょうか
木下:私は作業の時、いつもそこでお亡くなりになられた方の事を考えながら仕事をします。お家の中を見れば、どのような生活だったのかは、ある程度想像ができるものです。
「ビールの空き缶いっぱいあるな。お酒、たくさん飲まれていたのかな」とか「カップラーメンや、コンビニ弁当の容器が多いな。1人でこういうものばかり食べてはったんやろな。寂しかったやろな」とか考えながら、お掃除さしてもらっています。孤独死したくて死ぬ人は、1人もいないと思います。残されたご家族さんとかご遺族さんは、誰より心も痛めておられる。だから、せめて亡くなった方やご遺族様のお気持ちに寄り添って、きれいにして、臭いも消して差し上げたい。そいうふうに思ってやっています。
「ビールの空き缶いっぱいあるな。お酒、たくさん飲まれていたのかな」とか「カップラーメンや、コンビニ弁当の容器が多いな。1人でこういうものばかり食べてはったんやろな。寂しかったやろな」とか考えながら、お掃除さしてもらっています。孤独死したくて死ぬ人は、1人もいないと思います。残されたご家族さんとかご遺族さんは、誰より心も痛めておられる。だから、せめて亡くなった方やご遺族様のお気持ちに寄り添って、きれいにして、臭いも消して差し上げたい。そいうふうに思ってやっています。
退職金から社員の給料を
──実際に現場で仕事をしているからこそ、亡くなった方の想いを感じることができるのですね。そういった想いは初めから周囲の方々に理解してもらえたのですか?
木下:正直、前の会社の給与は、かなり高額でした。それを捨てて起業すると言ったら、妻は「え、なんで?」と、目を点にしていました。さらに息子が大学入学、娘が高校入学でお金がかかるタイミングだったものですから、「この時期になんで」って反対されました。「このタイミングしかないから、どうかつきあってくれ」と頭を下げてお願いしてなんとかやらせてもらいました。
創業時は後輩と2人でスタートしました。創業当時に一緒に仕事を始めたのは、前職で一緒に仕事をしていた後輩です。彼は私が独立することを聞いて「自分もそういう仕事でやってみたい」というようなことを言ってくれたのですが、まだ右も左も分からない状態でしたので彼を雇う事には大きな不安がありました。
「どうなるか分からない仕事に、道連れにするわけにいかない、まず俺が1人でいろいろやってみて、道ができたら呼ぶから」と言うと、「それだと気合いが入らないから、僕も辞めます」と言ってくれて、2人で起業することになりました。
創業時は後輩と2人でスタートしました。創業当時に一緒に仕事を始めたのは、前職で一緒に仕事をしていた後輩です。彼は私が独立することを聞いて「自分もそういう仕事でやってみたい」というようなことを言ってくれたのですが、まだ右も左も分からない状態でしたので彼を雇う事には大きな不安がありました。
「どうなるか分からない仕事に、道連れにするわけにいかない、まず俺が1人でいろいろやってみて、道ができたら呼ぶから」と言うと、「それだと気合いが入らないから、僕も辞めます」と言ってくれて、2人で起業することになりました。
──経験のない業界に飛び込んで、どのような苦労がありましたか?
木下:創業から2カ月後、「いまの時代に合った仕事だし一緒にやりたい」と前職時代に一緒に仕事をしていた後輩2名が声をかけてきてくれました。
「今は給料が払えるような会社じゃないから」と最初は断りましたが、「少子高齢化が進む中で、未来がある仕事だと思う。だから、最初は給料は要らないです。その代わり、僕らも一生懸命仕事取ってきます」って。そうなると断るわけにはいきません。でも前職では、40万50万円という給料もらっていたスタッフですから、給与無しというわけにはいきません。月25万円ですが、皆の給料を私の退職金から出すことにしました。
そうやって4人で勇んで初めた事業でしたが、それから2年半は仕事がほとんど取れませんでした。仕事の取り方が全く分からなかったんです。
まず自治体に営業に行きました。大阪、奈良、和歌山、滋賀、京都の市役所の福祉課や介護課、高齢者関連の部署を500~600件訪問し「自分たちにできることはないか」と話しをしました。それで少しずつ声がかかるようになりましたが、それでも月に5件ぐらいしか仕事がもらえません。
ホームページもつくりました。私はつくりさえすれば、お客さんが見てくれると思っていましたが甘かったですね。誰も見てくれない。そうやっている間にも、私の退職金と貯金は毎月100万円ぐらいずつ減っていきます。もちろんその期間は私は無給でした。
2年半が過ぎるころには、いよいよ私の退職金や貯金がほとんど底をついてしまいました。
「今は給料が払えるような会社じゃないから」と最初は断りましたが、「少子高齢化が進む中で、未来がある仕事だと思う。だから、最初は給料は要らないです。その代わり、僕らも一生懸命仕事取ってきます」って。そうなると断るわけにはいきません。でも前職では、40万50万円という給料もらっていたスタッフですから、給与無しというわけにはいきません。月25万円ですが、皆の給料を私の退職金から出すことにしました。
そうやって4人で勇んで初めた事業でしたが、それから2年半は仕事がほとんど取れませんでした。仕事の取り方が全く分からなかったんです。
まず自治体に営業に行きました。大阪、奈良、和歌山、滋賀、京都の市役所の福祉課や介護課、高齢者関連の部署を500~600件訪問し「自分たちにできることはないか」と話しをしました。それで少しずつ声がかかるようになりましたが、それでも月に5件ぐらいしか仕事がもらえません。
ホームページもつくりました。私はつくりさえすれば、お客さんが見てくれると思っていましたが甘かったですね。誰も見てくれない。そうやっている間にも、私の退職金と貯金は毎月100万円ぐらいずつ減っていきます。もちろんその期間は私は無給でした。
2年半が過ぎるころには、いよいよ私の退職金や貯金がほとんど底をついてしまいました。
──2年半も結果が出ず、貯金が減っていく中でなぜ踏ん張れたんですか?
木下:私は、確かな想いを持って起業したつもりだったんです。でもこの2年半でいろいろな学びがありました。思いだけでは成功はしない。努力だけでも成功しない。経営に関しては、本当にただの素人だな、と何度も自分を責めました。
会社を閉めるっていう判断をするのは簡単でしたし、正直何度も頭をよぎりました。会社を畳んで自分は他に働きに行けば、自分の家族を守ることができます。
ただ、私には自分を信じて付いてきてくれてる社員ががいました。社員の皆にはまた、家族があって。そういう仲間を路頭に迷わせて自分だけ助かるのは違うんじゃないか。そういう事を毎日自問自答してました。
会社がなくなれば、なくなったでそれぞれに働き先が見つかるんだろうけど、そういう無責任なことでいいのか。今まで頑張ってくれた分のお返しできてないじゃないか。
だから、「何とかして盛り上げないといかん。借金してでも、もう少し頑張らなあかん。」そう思って踏ん張りました。
会社を閉めるっていう判断をするのは簡単でしたし、正直何度も頭をよぎりました。会社を畳んで自分は他に働きに行けば、自分の家族を守ることができます。
ただ、私には自分を信じて付いてきてくれてる社員ががいました。社員の皆にはまた、家族があって。そういう仲間を路頭に迷わせて自分だけ助かるのは違うんじゃないか。そういう事を毎日自問自答してました。
会社がなくなれば、なくなったでそれぞれに働き先が見つかるんだろうけど、そういう無責任なことでいいのか。今まで頑張ってくれた分のお返しできてないじゃないか。
だから、「何とかして盛り上げないといかん。借金してでも、もう少し頑張らなあかん。」そう思って踏ん張りました。
ご縁を大事に
──先が見えない中でも社長が揺らがず踏ん張ったから今があるのですね。その後、事業が好転する転機はあったのですか?
木下:ある時ご縁で、とあるIT会社の社長さんにお会いしました。その時えらく叱られたんです。
「木下さん。ホームページ作ったって言っても今のままじゃ意味ないよ。検索しても自分のホームページの前に何百ものページが出てくるでしょ。そんな所まで誰も見に行ってくれないよ」。
それから、ホームページについて、いろいろ教えてもらいました。よく考えると、はじめから私たちの事を知っているお客様はおられません。また、お客様の周りの知人や友人が遺品整理を経験したというお客様もほとんどおられません。結局何を頼って探してくるかというと、インターネットで探すしかないんです。
ネットにリスティング広告を出すことだったり、見てもらえるホームページにすることだったり様々な対策を立てて実行しました。それ以来、少しづつホームページから仕事が入ってくるようになったんです。ホームページの対策を行ってからは、月10件、12~13件、何とか社員の給料が払えるぐらいのお仕事を獲得できるようになりました。
「木下さん。ホームページ作ったって言っても今のままじゃ意味ないよ。検索しても自分のホームページの前に何百ものページが出てくるでしょ。そんな所まで誰も見に行ってくれないよ」。
それから、ホームページについて、いろいろ教えてもらいました。よく考えると、はじめから私たちの事を知っているお客様はおられません。また、お客様の周りの知人や友人が遺品整理を経験したというお客様もほとんどおられません。結局何を頼って探してくるかというと、インターネットで探すしかないんです。
ネットにリスティング広告を出すことだったり、見てもらえるホームページにすることだったり様々な対策を立てて実行しました。それ以来、少しづつホームページから仕事が入ってくるようになったんです。ホームページの対策を行ってからは、月10件、12~13件、何とか社員の給料が払えるぐらいのお仕事を獲得できるようになりました。
──ホームページが突破のきっかけになったんですね。
木下:はい。ホームページで私達のことを知っていただけるようになったのは大きいと思います。
でも、何より大切なのがリピーターさんやご紹介の案件です。目先の利益の事だけ考えるなら、私たちの業界ではお客様に言われた片付けだけすればいいと思います。スタッフの数も工程数も、かなり少なくて済むので、会社としては儲かるかもしれません。
でもそれでは私達がご遺品整理などの家財整理をする意味がありません。私がスタッフと共有し、会社とし大事にしているのは「ご縁は大事にしよう」、「ご遺族様の想いに応えよう」という事です。何をするかというと、整理後にはご依頼者の方々に喜んでもらえる整理作業をするということです。
そうやって仕事をしていると、「前回は、ご主人の実家を片付けた。今回奥さんの実家を片付けたいからお願いしようかな」とか「以前に友人がプロアシストさんを使って良かったと聞いたから」とかリピート案件や紹介案件をいただけるようになってきました。
そういう仕事を通じて、今では月間30件以上はお仕事をいただけるようになりました。
でも、何より大切なのがリピーターさんやご紹介の案件です。目先の利益の事だけ考えるなら、私たちの業界ではお客様に言われた片付けだけすればいいと思います。スタッフの数も工程数も、かなり少なくて済むので、会社としては儲かるかもしれません。
でもそれでは私達がご遺品整理などの家財整理をする意味がありません。私がスタッフと共有し、会社とし大事にしているのは「ご縁は大事にしよう」、「ご遺族様の想いに応えよう」という事です。何をするかというと、整理後にはご依頼者の方々に喜んでもらえる整理作業をするということです。
そうやって仕事をしていると、「前回は、ご主人の実家を片付けた。今回奥さんの実家を片付けたいからお願いしようかな」とか「以前に友人がプロアシストさんを使って良かったと聞いたから」とかリピート案件や紹介案件をいただけるようになってきました。
そういう仕事を通じて、今では月間30件以上はお仕事をいただけるようになりました。
サービスとして胸を張れる仕事
──依頼者に喜んでもらうために具体的にどんなことをしておられるのでしょう?
木下:例えば、お片付け終わった後の清掃です。家財を全部運び出した後の部屋をそのままにはしません。掃除機で吸って、ほうきで掃くレベルのことは、私達にとってのサービスではありません。賃貸住宅であれば、ご依頼者さんが私達が帰った後に、何もしなくても大家さんに返せるところまで清掃するのが、私達の考えるサービスです。例えば、洗面台、トイレの汚れや、お風呂の水垢の掃除。キッチンの油汚れのふき取り。そういうところまでやって初めてサービスとして胸を張れる仕事になります。
それから、作業中の家財の仕分け。ほとんどが廃棄になるからといって仕分けをせずに捨ててしまうのはご依頼者さんのお気持ちを考えるとあり得ません。仕分けの際には仕分けボックスに、中まで手をいれて、音がしないように丁寧にケースの中に収納するっていうのを心がけます。衣類を触るときは、手袋を外し、お仏壇触るときは、もちろん手袋は外しますし、脱帽して運び出します。
根本にあるのは、自分の両親やおじいちゃん、おばあちゃんの荷物の整理をしてるつもりで、という考え方です。「自分の身内の物を、手荒く触れられないだろう。ぽいぽい放れないだろう。そう思ってやろうよ。」そういうことをスタッフには教育しています。
遺品についてもご依頼者様それぞれに想いがあります。実は整理の対象となる遺品のほとんどが、多くの同業者ではゴミとして処分されています。ご遺族の欲しがる物は、現金だとか、貴金属を除いて皆無に近いのです。
ご遺族さんの中には、家財を「ゴミ」って言われ方もおられるんですけど、そこにある家財や電化製品は、亡くなった方の生活を支えていた必需品であったはずなのです。それを、ゴミ扱いするのではなく、何とか再生、再使用ができないか。ご依頼者様の想いを繋ぐリユース方法は無いのかを考えて東南アジアに日本の家具や家財を輸出して使ってもらう輸出事業を始めました。結果的にはゴミ処分することによる二酸化炭素の排出を抑えることも出来、一石二鳥となりました。
それから、作業中の家財の仕分け。ほとんどが廃棄になるからといって仕分けをせずに捨ててしまうのはご依頼者さんのお気持ちを考えるとあり得ません。仕分けの際には仕分けボックスに、中まで手をいれて、音がしないように丁寧にケースの中に収納するっていうのを心がけます。衣類を触るときは、手袋を外し、お仏壇触るときは、もちろん手袋は外しますし、脱帽して運び出します。
根本にあるのは、自分の両親やおじいちゃん、おばあちゃんの荷物の整理をしてるつもりで、という考え方です。「自分の身内の物を、手荒く触れられないだろう。ぽいぽい放れないだろう。そう思ってやろうよ。」そういうことをスタッフには教育しています。
遺品についてもご依頼者様それぞれに想いがあります。実は整理の対象となる遺品のほとんどが、多くの同業者ではゴミとして処分されています。ご遺族の欲しがる物は、現金だとか、貴金属を除いて皆無に近いのです。
ご遺族さんの中には、家財を「ゴミ」って言われ方もおられるんですけど、そこにある家財や電化製品は、亡くなった方の生活を支えていた必需品であったはずなのです。それを、ゴミ扱いするのではなく、何とか再生、再使用ができないか。ご依頼者様の想いを繋ぐリユース方法は無いのかを考えて東南アジアに日本の家具や家財を輸出して使ってもらう輸出事業を始めました。結果的にはゴミ処分することによる二酸化炭素の排出を抑えることも出来、一石二鳥となりました。
──そのような価値観はどのように共有しておられるのですか?
木下:全員で月1回ミーティングを行っています。
その中で、日頃のそういう整理作業の中で、気付くこととか、そういうのをみんなで意見を出し合います。さっきの仏壇の扱い方なんかは、そういうところから出て来た意見です。「やっぱりお仏壇っていうのは、神聖なものなので、手袋したままじゃ駄目でしょう。帽子も脱ぐべきじゃないですか」っていうのを言い出したスタッフがいて、みんなで「いいね、それは。次からやろう」って。いつもそんな感じで話合っています。
その中で、日頃のそういう整理作業の中で、気付くこととか、そういうのをみんなで意見を出し合います。さっきの仏壇の扱い方なんかは、そういうところから出て来た意見です。「やっぱりお仏壇っていうのは、神聖なものなので、手袋したままじゃ駄目でしょう。帽子も脱ぐべきじゃないですか」っていうのを言い出したスタッフがいて、みんなで「いいね、それは。次からやろう」って。いつもそんな感じで話合っています。
──依頼者様や故人様の気持ちに寄り添う、という価値観が社員様に深く浸透しておられるのですね。御社で社員の皆さんと共有されている理念について教えてください。
木下:前職のときに、社是とかあったり、経営理念とかあったりしたんですけど、私はあれが苦手で。理念はあって然るべきなんでしょうけど、あえて私は決めていないですね。
社員みんなにそれぞれの想いとポリシーがあって、そこに、間違ってたら修正をかける人が周りにいる。みんながそこに共感するんだったら、突き進んでいく、っていうのがいいと思うんです。
そういう場に理念とか、ポリシーみたいなものがあると、そこを外せなくなるじゃないですか。よく他の会社の社長さんに理念を聞かれたりするんですけど、いつも「一切考えてないんです」って答えています。プロアシストは10人のファミリー企業なんで、私はそれでいいと思ってるんです。
社員みんなにそれぞれの想いとポリシーがあって、そこに、間違ってたら修正をかける人が周りにいる。みんながそこに共感するんだったら、突き進んでいく、っていうのがいいと思うんです。
そういう場に理念とか、ポリシーみたいなものがあると、そこを外せなくなるじゃないですか。よく他の会社の社長さんに理念を聞かれたりするんですけど、いつも「一切考えてないんです」って答えています。プロアシストは10人のファミリー企業なんで、私はそれでいいと思ってるんです。
──そうなんですね。外せない理念がないということは、全員で話し合って、価値観を紡いでいく作業が重要になると思います。お話を伺って御社はかなり時間をかけて価値観を合わせておられるように感じます。あえてそのようなスタイルを取っておられる理由を教えてください。
木下:もう私は還暦です。今後を考えると、私の思いを持ちながら、さらに新しいものを付け加えて仕事をやってくれる社員、そしてそんな会社に育ってほしいんです。
答えはそれぞれのスタッフが持っています。提案して、意見を出すことでそれが磨かれます。話し合うことでもっと強い想いに出会います。それが、スタッフの自立心であったり、感性を育てます。
うちのスタッフ見てて、すごいなと思うのは、みんなから出た意見に対して、その場ではいろいろ意見交換するんですけど、日々の整理作業の中で手間がかかって大変でも最終的には取り入れる方向でみんな考えてくれていることです。私の子どもぐらいの年齢の子たちでも、私達に見えない視点を持ってますね。それは、本当、すごいことだと思います。
答えはそれぞれのスタッフが持っています。提案して、意見を出すことでそれが磨かれます。話し合うことでもっと強い想いに出会います。それが、スタッフの自立心であったり、感性を育てます。
うちのスタッフ見てて、すごいなと思うのは、みんなから出た意見に対して、その場ではいろいろ意見交換するんですけど、日々の整理作業の中で手間がかかって大変でも最終的には取り入れる方向でみんな考えてくれていることです。私の子どもぐらいの年齢の子たちでも、私達に見えない視点を持ってますね。それは、本当、すごいことだと思います。
片付け屋だけにはならんとこうや
──理念は決めない、とのことですが、木下社長自身が仕事で一番大切にされていることは何ですか?
木下:やっぱり、社員の子たちですね。特に創業期についてきた3名。多分その子たちがいたから、踏ん張れたと思います。逆についてきてくれたのがその子たちじゃなかったら会社を閉じてたと思います。人は財産です。
1日に10の仕事をするのが普通だとしたら、労働時間の中で12やってくれる子がいたり、6しかやってくれない子がいたり、いろいろあると思います。
私は社員に10の仕事を求めてはいけないと思うんです。能力の範囲で、一生懸命やってくれてたらそれでいいと思います。それがたとえ5の仕事であっても。その子能力の中で、100パーセントやってくれてたら、それでいい。
私がくじけなかったのは、社員のおかげです。所帯持ちの子たちが120%の仕事をながら「給料は二の次です」って言ってくれました。だから私も頑張れた。後で聞いたら、社員の子達もめちゃめちゃ夫婦げんかしたと言ってました。だからそういう想いに私も応えたい。それが一番大切な事です。
1日に10の仕事をするのが普通だとしたら、労働時間の中で12やってくれる子がいたり、6しかやってくれない子がいたり、いろいろあると思います。
私は社員に10の仕事を求めてはいけないと思うんです。能力の範囲で、一生懸命やってくれてたらそれでいいと思います。それがたとえ5の仕事であっても。その子能力の中で、100パーセントやってくれてたら、それでいい。
私がくじけなかったのは、社員のおかげです。所帯持ちの子たちが120%の仕事をながら「給料は二の次です」って言ってくれました。だから私も頑張れた。後で聞いたら、社員の子達もめちゃめちゃ夫婦げんかしたと言ってました。だからそういう想いに私も応えたい。それが一番大切な事です。
──そういう背景をお伺いすると、あえて理念やポリシーを作らずに、社員の想いを大切にしたいという木下社長の気持ちが良く理解できます
木下:ありがとうございます。
今は苦しかったときの思いを忘れずに、社員にも還元したいと思っています。苦しい時を一緒にやってきてくれた子に、もっといい思いをさしてあげたい。
給与はもちろんですが、いい思いっていうのは、お金だけではないと思います。その子たちが、お金で付いてきたんだったら、お金でいいのかも分からないですけどそういう子たちではないので。
「ほんまに給料要らないです。月25万でも、全然大丈夫です」って言って、前職でもらっていた給料の半分ぐらいになっても頑張ってくれていた子たちなので。
今は苦しかったときの思いを忘れずに、社員にも還元したいと思っています。苦しい時を一緒にやってきてくれた子に、もっといい思いをさしてあげたい。
給与はもちろんですが、いい思いっていうのは、お金だけではないと思います。その子たちが、お金で付いてきたんだったら、お金でいいのかも分からないですけどそういう子たちではないので。
「ほんまに給料要らないです。月25万でも、全然大丈夫です」って言って、前職でもらっていた給料の半分ぐらいになっても頑張ってくれていた子たちなので。
──そういう社員さんに給与以外のどんなことで報いているのですか?
木下:みんなの家族に、誕生日には靴を贈っています。奥さんや子どもたちに対して。ここ4年ぐらい、ずっと続けてるんですが、家族に対する日頃の感謝の気持ちです。家族の協力無くして社員の頑張りは継続できませんから。私の勝手な自己満足ですし、これからも送り続けようと思っています。
──なぜ靴なんですか?
木下:私自身が靴好きやっていうのもあるんですが、洋服だと、それぞれの家庭や個人のセンスがありますし、子供の靴は成長に合わせて次の物が必要になるので良いのかなと。。。。
きっかけは、ある時、スタッフの奥さんがたまたま誕生日だっていうの聞いて。なんとなく足のサイズを聞いて靴を買ってあげたんです。そしてら「めっちゃ喜んでました」って言ってくれて。これぐらいのことは、してもいいんかな。と。
的を外すのが怖いのでスタッフに「子供、今どんな靴ほしがってんの?」とか、「何色が似合いそう?」とか、ちょっとした情報はもらって買いに行くんです。
大人は、1回聞いたら、多分、足のサイズは変わりません。でも、子どもさんのサイズは、毎年聞きます。「足何センチになった?」って。
きっかけは、ある時、スタッフの奥さんがたまたま誕生日だっていうの聞いて。なんとなく足のサイズを聞いて靴を買ってあげたんです。そしてら「めっちゃ喜んでました」って言ってくれて。これぐらいのことは、してもいいんかな。と。
的を外すのが怖いのでスタッフに「子供、今どんな靴ほしがってんの?」とか、「何色が似合いそう?」とか、ちょっとした情報はもらって買いに行くんです。
大人は、1回聞いたら、多分、足のサイズは変わりません。でも、子どもさんのサイズは、毎年聞きます。「足何センチになった?」って。
──実感しますね、お子さんの成長を。
木下:そうですね。去年17センチだったのが19センチになった。ああ大きくなったな。そういう実感はありますね。ただ、男の子の靴は選ぶのが楽ですけど、女の子の靴は、いまだに悩みますね。いつも私の娘と一緒に買いに行ってもらっています。
──最後に木下社長が今後、目指している会社の姿について教えてください。
木下:それ、聞かれると思ってたんです。考えていましたがうまくまとまっていないんです。。。
今後5年10年で、次の人間を育てて、引き継いでいきたいなとは思っています。育てるというのは想いを引継ぐことです。この仕事は、想いが大事です。
私は、2011年の3月11日東日本大震災で被災をされた方々の孤独死のニュースを見て、この業界に、足を踏み入れようと思いました。その時は全くお金のことは考えていなくて、ボランティアでもいいから、お手伝いできないかなという気持ちでした。
しかし、孤独死の現状を知れば知るほど1人でできることではない、という事が分かってきて、一定の料金を頂く企業を立ち上げる考えに至りました。だから、遺品整理といっても片付けて処分するだけじゃない。清掃して臭いを消して、はい終わり、みたいな仕事はしたくありません。
依頼をいただくご遺族の中に、身内の方を孤独死させようと思っていた方はおられません。弊社がお片付けをさせていただくご遺族様には、片付けが終わった後に涙される方が多くおられます。ご遺族様がどれほど悲しくて、どれほど辛い思いをされているのかを考えると、この仕事はただの作業であってはなりません。
私達は作業が終わると、必ずアンケートをお渡しします。返信用封筒渡して、お家へ帰ってご意見を書いていただきます。アンケートには「こんなに丁寧にやってもらって、ありがたいです」「最初はそんなにお金かかるんだ!と思ったけれど、そのお金払ってでも、あの作業してもらったんだったら、とても満足です」とか、「本当に頼んで良かったです」とかっていうような言葉が並んでいます。スタッフの個人名なんて入っていたらスタッフはめっちゃ喜ぶんです。
「片付け屋だけにはならんとこうや。お客さんの思いも一緒に、整理さしてもらおうよ」
こういう仕事を続けていきます。間違いなく。
今後5年10年で、次の人間を育てて、引き継いでいきたいなとは思っています。育てるというのは想いを引継ぐことです。この仕事は、想いが大事です。
私は、2011年の3月11日東日本大震災で被災をされた方々の孤独死のニュースを見て、この業界に、足を踏み入れようと思いました。その時は全くお金のことは考えていなくて、ボランティアでもいいから、お手伝いできないかなという気持ちでした。
しかし、孤独死の現状を知れば知るほど1人でできることではない、という事が分かってきて、一定の料金を頂く企業を立ち上げる考えに至りました。だから、遺品整理といっても片付けて処分するだけじゃない。清掃して臭いを消して、はい終わり、みたいな仕事はしたくありません。
依頼をいただくご遺族の中に、身内の方を孤独死させようと思っていた方はおられません。弊社がお片付けをさせていただくご遺族様には、片付けが終わった後に涙される方が多くおられます。ご遺族様がどれほど悲しくて、どれほど辛い思いをされているのかを考えると、この仕事はただの作業であってはなりません。
私達は作業が終わると、必ずアンケートをお渡しします。返信用封筒渡して、お家へ帰ってご意見を書いていただきます。アンケートには「こんなに丁寧にやってもらって、ありがたいです」「最初はそんなにお金かかるんだ!と思ったけれど、そのお金払ってでも、あの作業してもらったんだったら、とても満足です」とか、「本当に頼んで良かったです」とかっていうような言葉が並んでいます。スタッフの個人名なんて入っていたらスタッフはめっちゃ喜ぶんです。
「片付け屋だけにはならんとこうや。お客さんの思いも一緒に、整理さしてもらおうよ」
こういう仕事を続けていきます。間違いなく。
──本日は不躾なお願いをすることになりまして申し訳ありませんでした。
木下:ありがたかったですけどね。こんな大事になるとは思わなかったですが。手汗すごいんです。緊張し過ぎて。次から、トヨタ車買う時はぜひ、こちらで。これもご縁ですから。
前の記事も読ましてもらいましたけど、読んだ瞬間に僕、プレッシャーで熱出そうになりました。すごい人がインタビュー受けてはるのに、なんで僕に言うてきたんかなと思って。ちょっと恨みましたよ、僕。全編カットでお願いします。来たことすら、なかったことにしてください(笑)
前の記事も読ましてもらいましたけど、読んだ瞬間に僕、プレッシャーで熱出そうになりました。すごい人がインタビュー受けてはるのに、なんで僕に言うてきたんかなと思って。ちょっと恨みましたよ、僕。全編カットでお願いします。来たことすら、なかったことにしてください(笑)
──何をおっしゃいます。いたく感動しました!いい記事になりそうです。ありがとうございます。今日はお忙しい所、お時間頂戴しまして、本当にありがとうございます。
木下:2行ぐらいでまとめといてください。2行ぐらいで(笑)
株式会社 Pro Assist
本社:〒567-0036 大阪府茨木市上穂積4丁目2-12
聞き手:小西敏仁 / 撮影・構成:山本一夫(広報室)